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音楽によって活性化する脳

 幼児期に音楽を習う場合に、もっとも多く選択される楽器がピアノです。 ピアノを選択する理由として、両親のいずれかが過去にピアノを習っていたというケースや、最も身近にある楽器であったというのが最も多いかもしれません。 幼少期に音楽に触れる効果は計り知れないといわれています。 そして、ピアノを演奏するという選択をした場合には、さらなるメリットがあることをご存知でしょうか。

  音楽は万能薬 

 音楽は私たちを慰め、鼓舞し、癒してくれる存在です。 老若男女に於ける精神的の万能薬ともいわれる音楽は、科学の分野からも医学の分野からも高く評価されてきました。 そして、音楽に触れたり楽器を奏でたりすることは、脳を刺激し、スキルの向上を促進することは、もはや世界の常識となっています。年齢に関わらず、楽器を演奏することは新たな世界への扉を開く可能性が大きいのです。 それでは、もっともポピュラーな楽器であるピアノを演奏することについて特化したメリットはあるのでしょうか。 児童や青年期の精神医学誌『Journal of American Academy of Child & Adolescent Psychiatry』などをはじめ、ピアノを習うことから得るメリットはさまざまな研究で実証されてきました。 プロになることを目指すのではなく、日常生活の中で音符を読み、ピアノを弾いて楽しむというレベルでも、ピアノは私たちに多大な影響をもたらしてくれるのです。

 ピアノを演奏することはマルチタスキング! 

 弦楽器と比べると身近にある楽器であることから、ピアノの演奏は他の楽器と対比して簡単というイメージがあります。 しかし、右利き左利きに関係なく、ピアノの演奏は両手の動きが異なることが基本です。上達するにつれて、さらにペダルを使用するため足まで動かすことになります。こうしたマルチタスキングは、実生活の中で実行することがそれほど多くないのです。 ピアノの場合、88の鍵盤の上を左右の手が動きます。このとき、楽譜に書かれている様々な音符を同時に読み、指にその音を奏でるよう指令するわけです。両手に異なる動きを要求するだけではなく、音のテンポ、強弱、正しい姿勢の維持、呼吸の制御など、ピアノを弾く時に意識しなくてはならないことは大変多いのです。そのため、ピアノを弾くことは脳への影響が大きいというのが研究者たちの主張するところなのです。

 ピアノによる脳への刺激とは? 

 それでは、具体的にピアノを弾くことによってどんな刺激を脳に与えるのでしょうか。 ピアノを幼少期に継続的に習得することは、習っていなかった人たちと比べて後年の脳のありかたに大きな相違が認められます。つまり、通常の人が加齢と共に失ってしまった認知機能を保持し、アルツハイマー病などに対しても発症率が低くなっていたのです。とはいえ、子どもたちに「おじいさんやおばあさんになっても困らないようにピアノを習いましょう」というのは非現実的です。 それでは、ピアノを習得中に同時に獲得出来るメリットはあるのでしょうか。研究者がピアニストの脳をスキャンしたところ、ピアノを弾かない人の脳とは明確な違いがありました。右利き左利きによって、脳の中心溝とよばれる溝の深さが決定されます。左右の溝の深さが、利き手によって変わるのです。ところが、ピアニストの脳はこの中心溝の深さが左右ともほぼ同じでした。つまり、利き手ではなくても、利き手と同じようなレベルまで動かすことが可能なのがピアニストの手なのです。 このような脳を持つ人は問題解決能力が高く、優れた創造性を所有していることが多いのです。

 演奏することはリスニングを行っているということ 

演奏することは、他者に聞かせるだけではありません。 自分の耳でも、常に変化のある演奏を聴いていることになります。演奏は、その日の気分や体調によっても当然変わってきます。これは、自分の中でその都度、新たな要素を発見しているということです。ピアノの上達のために、子どもたちも高いレベルに上がるための努力を行っているわけです。 これが、創造力の促進につながっていることはもちろんですが、自分自身を客観的に見つめるという大人でもあまりない機会に恵まれることになります。子どもたちにとって、読書の中でも音読が重要なのは、やはり自分の耳で聞くという行為が理解力を深める一因となるためです。音楽と言語にはこのような共通性があるのですね。

 暗譜することによるメリットは数学的思考の発達 

ピアノの発表会ともなれば、暗譜をすることが先生から推奨されます。ピアノは両手の異なる動きを暗記しなくてはいけません。研究によれば、難しい曲を暗譜すればするほど、集中力が持続し記憶力が向上します。さらに、こうした能力が向上することによって数学的思考を支配する脳の領域が発達することが報告されています。音楽と数学には密接な関係があるのですね。

 ピアノは経験がなくても、すぐに音を奏でることが出来る。

 両親が子どもに音楽の習得を望む場合、さまざまな音楽を子供に聞かせてから決定するのは当然のことです。 無垢な子どもたちは、ときにはバイオリンの繊細な音に魅かれたり、トランペットの勇壮な音に憧れたりするでしょう。しかし、弦楽器や管楽器はある程度の経験を積まなくては正しい音が出せない楽器です。音楽をゼロから始める子どもにとって、最初は外国語のような音符、リズムに慣れるのに精いっぱいです。 ピアノならば、音符が読めるようになればその通りに弾くだけで音を奏でることが出来るのです。

 マサチューセッツ工科大学の研究が実証したピアノと言語能力の関係

  2018年、マサチューセッツ大学と北京大学は、幼少期のピアノの習得と子どもたちの学習能力に関する研究を共同で行っています。対象となったのは、4歳と5歳の75人。75人は、3つのグループに分けられました。 週3回、45分のピアノのレッスンを受ける 読書トレーニングのレッスンを受ける どちらのレッスンも受けない この実験は、6カ月続きました。 実験終了後、研究チームでは言語の識別能力を分析しています。結果は、母音に関しては(1)と(2)のグループが(3)よりも断然、優秀でした。しかし、子音に関しては、(1)のグループ、すなわちピアノのレッスンを6か月受講した子どもたちのみ正しく識別し発音できた、という結果になったのです。研究チームでは、ピアノのレッスンを受けたグループの子どもたちは脳波の分析でも様々な音に対して他グループよりも優れた脳の反応を示したことを報告しています。つまり、ピアノを習ったことによって音に対して感受性が発達し、聞き取るときも話すときも、優秀な結果となったのです。

 人類の文明の発展と共に、音楽は常に人類に多大な影響を与えてきました。

  時代が移り変わり音楽もさまざまな形に変化していますが、私たち人間にとって音楽のない生活などあり得ません。 科学的な見地から見た音楽の持つさまざまなパワーについては、世界中の研究者によってその効果が報告されています。 コンピュータや人工知能が生活に浸透している現代に於いて音楽は、人々にどんな影響を与えるのでしょうか。

 「子守歌」と「舞曲」、そのメッセージは言葉なしに伝わる 

 2018年に、ハーバード大学が音楽に関する非常に興味深い研究を発表しました。 それは、音楽の持つ普遍性についてです。言いかえれば、音楽の中に込められた感情を、その音楽を過去に聴いたことがない人でも理解できるかというのがテーマになっています。 実験は、次のように行われました。 60か国の750人に、少数民族も含めた36の文化の中で生まれた音楽を聴いてもらい、そのテーマをどのように理解したかを尋ねました。「子守歌」「踊るための曲」「愛を告白する曲」「鎮魂曲」などの項目から、聴いた音楽にふさわしい内容を選んでもらったのです。 その結果は驚くべきものでした。 人々は、その音楽が属する文化について知らなくても、音楽に内包された「思い」を間違いなく理解することが出来たのです。特に、単調なメロディーを持つ「子守歌」と、軽快なリズムを持つ「舞曲」については、100%の正答率でした。 つまり、音楽には言語も文化も国境も超えた、普遍的な資質があることが、科学によって証明されたことになります。国際化が進展したとは言え、言語の壁は決して低くありません。言葉で意思の疎通ができなくても、人々は音楽によってコミュニケーションを図ることが可能なのです。

 音楽は子どもたちに何を与えてくれるのか 

 日本では、伝統的に6歳になった6月6日は「稽古始め」と呼ばれて、さまざまなお稽古を始める伝統がありました。このお稽古事の内容は、音曲が非常に多かったようです。明治期や大正期の女性たちが音曲を習っても、当時の社会状況を考えればプロになるという目的であったのではなく、見識ある両親が子どもたちに教養を身につけさせるための手段であったのでしょう。現代の日本でも、小学校の教育においても音楽は必須科目となっています。 著名な音楽家を多数生んだヨーロッパはどうでしょうか。 ヨーロッパでは、幼児期に音楽を教えることについての効果がよく論議されます。というのも、過去に巨匠と呼ばれる音楽家を輩出して来た国であっても、音楽教育が重要視されないことも多く、それを憂える音楽関係者が多いためです。 日本は、この点においても先進国と言えるでしょう。 楽譜を読み、楽器を奏でる。 その行為は、読み書きとは全く別のスキルとして脳のさまざまな領域を刺激し、子どもたちの脳の発達に大きな役割を果たすのです。 さらに、アンサンブルによって協調性を身につけることも、欧州の音楽家たちが重要視している点です。他人の奏でる音に耳を傾け、周囲に注意を払い、グループが調和するように自身も音を奏でることは、人格の形成や社会への対応力を養うのに非常に役立ちます。 そもそも、西洋の学問の基礎となった古代ギリシアやローマのリベラルアーツには、文法学や論理学、数学と共に音楽も含まれています。教養の根底には、音楽に関する素養も必要だということです。

 音楽によって活性化する脳 

 音楽教育が子どもにもたらすメリットの中でも特に注目を浴びているのが、言語能力の促進です。 2016年にワシントン大学の学習・脳科学研究所が発表した内容によれば、音楽も言語も独自のリズム感を持つために、声や音を識別する能力を同じように発達させると報告されています。 その理由とはなんでしょうか。 まだ自分の意志を言葉で伝えることができない赤ちゃんは、音や光が絶えず変化し交錯する複雑な世界の中で生きています。赤ちゃんは、まわりで起こる活動のパターンを見ながらそれを脳内でモデル化し、次に起こることを予測しようとしているわけです。身近にある事象や活動のモデルを認識していくことによって培われるのが、認識能力です。 幼児期にこの能力が向上することは、その後の学習能力に非常に大きな力を発揮するのです。 ワシントン大学の研究では、対象になったのは9か月の赤ちゃん。赤ちゃんは、1週間リズムや音楽に合わせて体を動かすセッションに参加しました。 1週間後、音楽を聴く赤ちゃんの脳を脳磁図(MEG)によって分析したのです。 その結果判明したのは、音楽に親しむ赤ちゃんの脳は、情報の処理や認知機能を司る脳の領域でとても活発な動きが認められました。 ということは、新生児であっても音楽やリズムを感じることで、脳を活性化し学習能力を身につけることが可能というわけです。 音楽が言語を習得するのに役に立つことは、なにも赤ちゃんに限ったことではありません。私たちも、英語やフランス語などの外国語を学ぶ際に、その言語で歌われる音楽を効果的に使った経験があるはずです。愛や恋の歌は、言語習得に有効な題材です。

 音楽は子どもの大事な栄養素 

 さらに音楽には、悲しみを癒したり、痛みを抑えたりする作用もあるのです。ここ数年、こうした研究が世界各地で行われ、音楽がもたらすさまざまな効能がニュースになっています。 研究者がこうした実験や研究に使用する音楽は、クラシック音楽でありモーツァルトの楽曲であることが多いのです。ですから、モーツァルトの音楽に偉大なパワーが内包されていることは間違いありません。 それでは、妊娠期間に胎教のために聴いたり、生まれた赤ちゃんに聴かせる音楽はモーツァルトやバッハやベートーヴェンでなくてはいけないのでしょうか。 人生の最初の1000日間(0歳から3歳)は、子どもの認知能力が著しく発達する時期と重なります。この時期に、クラシックだけではなく様々な分野の良質な音楽を聴くことが、読み聞かせをするのと同様の効果があるといわれています。子守歌や童謡だけではなく、ポップやロックからも、子どもたちはコミュニケーションの手段として情報を得ているからです。 幼児期に音楽を聴くことは脳に筋肉をつけるに等しいと語っています。あらゆるジャンルの音楽を耳にすることによって、想像力や創造性が高まり、記憶力が向上し、集中力も養われるのです。 寝る前の子守歌も、歌ったり踊ったりするときの軽快な音楽も、言語能力や空間認知能力育成のためには大事な栄養素なのです。

 クラシックミュージックのすすめ 

 音楽の授業で聴くベートーヴェンの「運命」やヴィヴァルディの「四季」などのほかはあまりクラシックの音楽を知らないという10代の若者が多いようです。 ある調査によれば、10代の若者の40%はポップミュージックを、25%はロック、18%がラップ、そして残りの15%の中にクラシックをはじめとするその他の音楽のジャンルが含まれているのだそうです。 クラシック音楽が敬遠されてしまう理由のひとつには、それに触れる機会がとても少ないことが要因であるといわれています。 人類の文化的遺産であるクラシック音楽には、最近の研究だけでも次のような効能が報告されているのです。 脳の活動を改善し、思考を刺激する。 心も体もリラックスさせて、よい睡眠をもたらす。 ストレスを軽減する。 心拍数を正常化させて、高血圧を予防する。 慢性的な痛みや術後の痛みに効く。 自己表現の促進に役に立つ。 また、アメリカで教員を対象に行った研究によると、ベートーヴェンとボブ・ディランを好む人は知能が高いことが報告されています。 若者たちもストレスにさらされる現代だからこそ、クラシック音楽がもたらす優しい効果はティーンエイジャーに必要なのではないでしょうか。 そしてなによりも、私たちにとって、クラシック音楽という最高の文化遺産と触れることは価値観を養うためにできる確実な方法といえるでしょう。


チェリーピアノ(松崎楓ピアノ教室)釧路市のピアノ教室

大学時代はパイプオルガン科に進み、卒業後は音楽学校でラウンジプレイヤー養成・ピアノ科で学ぶ。ピアノ講師に就いた後、北ドイツのハンブルグに留学し、ヨハネス・ブラームス音楽院ピアノ科を卒業する。世界三大音楽院のモスクワ音楽院のピアノマスタークラスを修了し、イギリスのトリニティ音楽大学の演奏グレードを取得し現在のピアニスト活動に至る。作間洋子、水垣玲子、エレーナ・リヒテル、岳本恭治、岩崎洵奈に師事した

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